Sales Is Dead

もしかすると世間で一番過小評価されている職種はセールスかもしれない。

過度な緊張感への対処法

 営業の仕事をしていると、少なからず、緊張を感じる場面に遭遇するのではないだろうか。重要な商談に望む時や、観衆の前でプレゼンなど。緊張がマックスになり、俗に言う頭が真っ白な状態になる。営業に限らず何か新しい事や目標に向かって挑戦している人にはつきものかもしれない。

 そんな時はまず第一に、何かにチャレンジしているからこそ、こういった緊張感を覚えるのだということを自覚して欲しい。少し背伸びをして、未知の領域に踏み込み、自分をさらなる成長へ導いているわけです。全く緊張を感じない日々を送っているのであれば、自分の仕事はマンネリ化、ルーティン化されている可能性もある。それでは近い将来、3年後、5年後の自分は今と同じところにいて成長していないかもしれない。

 そして大舞台に臨む際に自信が無くて緊張が自分を襲ってきたら、それは準備不足へのシグナルだと考えれば良い。準備やリハーサルを体が覚えるまできっちりやっておけば、自動運転のように勝手に仕事が進む。十分、準備が済んでいても緊張がとけない事もあるが、その場合残された対処法は場数を踏むだけだ。ガチガチでもいいから2−3回経験してしまう。失敗もまた重要な経験になるだろう。ハナっから失敗を想定して挑めば、事後の精神的ダメージも軽減される。ロケットの発射実験だと思えば良い。宇宙関連事業ではそういった失敗のデータも重要なのだ。準備と経験、この二つがハードルを超えるためのキーワードだ。

 ちなみに、この準備と経験が十分備わると、これが自信に繋がってくる。自信というものは、それだけつけようと思ってつけられる類のものではなく、時間をかけていつの間にか染み付いてくる。たまに、応急処置的に、単に自信そのものを付けようとする方もいるようだが、根拠の無い自信などは一過性の精神状態なのであてにするべきでは無い。酒に酔っているのと対して変わらないかもしれない。また、準備と経験に裏打ちされていない自信は、奢りや過信とも取れる。

 緊張を感じたら、むしろ成長の機会と捉え、本番まで時間があれば徹底的に準備に費やす。既に時間がなければ、もう仕方ない。失敗から学ぶチャンスとして派手に玉砕してこよう。